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毎日の出来事をのんびり書いていきます
 
リズール入口付近の案内。

風邪でダウンしててなかなか書けませんでしたが、11月11日は心斎橋のリズールへ。
これ、今年の2月も森見さんの応募してたんですが落選し、今回ようやく行けることに!しかし角田さんがゲストなんて絶対抽選だよな・・・とあきらめつつ応募しましたが抽選にもならず無事行けることになってよかったです。角田さんが関西に来られる機会なんてめったにない!当日も風邪気味でしんどい中行きましたが濃くて貴重なお話も色々聞けて楽しい2時間でした。
 

当日のことはメモ取って聞いてたのでそれ見つつレポを。
今回の風邪はとにかく咳が止まらない。1週間もずーっと咳きこんでて横になるとよけい咳きこんで嫌になってきました・・・。そういや去年の誕生日付近もこんなんだったな。

4時開始、3時半開場だったので早めに心斎橋へ。
心斎橋駅3番出口すぐと書いてあったのにグーグルマップに頼ってもなかなか見つからずぐるぐる。着いた頃には既に結構並ばれてました。案内されてからもバーカウンターは埋まってて後ろの椅子席だと狭そうなので一番前のソファー席へ。でもここも3人掛けなのでぎゅうぎゅう。着て行ったダウンすら脱げない。バーのオーナーのおじさんはだだのおじさんではなく芥川賞作家の玄月さんだとあとで知りました。

そして奥のキッチンから角田さん登場!(空中庭園読まれてたらしい)
柄の入った青いお洋服でいらっしゃいました。拝見するのは9年ぶり!今、源氏物語の翻訳されているので主にそのお話。池澤夏樹さんの指名だそうですが、20代の時サインをもらった思い入れのある作家さんだそうで「彼の指名ならやらなきゃ!」と思った角田さん。しかし東京と大阪のトークショーではそれぞれ指名した理由が違ってたそうで「どうでもよかったんじゃないですか?」と笑いを誘う角田さん(笑)見た目おとなしそうな穏やかな女性ですが、お話されると面白い。エッセイで出てくる口調が度々出てくる。

「源氏物語ってダイジェストは面白いのに訳文はどっぷりはまれない。がーっと読めるようにしようと思った」
とおっしゃる角田さん。
角田さんの源氏物語気になるんですけど分厚さと金額がね・・・(3000円超え)。これまで源氏物語の翻訳は命がけだったらしいです(目がほとんど見えなくなったり途中で死んじゃったり)。
「敬語を使わないことが罪悪感なのに(本出るまでそれと戦ってる)編集は『お任せします』なのが辛い。一緒に戦ってくれない」
と悲しげにおっしゃる角田さんを見ていて失礼ながら笑ってしまいましたが、そんなに大変なんだなあ・・・。今お仕事もセーブされてるみたいですし。

あと強調されていたのは「紫式部は意地悪な人」ということ(笑)
特に末摘花のところがひどい!と(末摘花の朗読もされた)。作者が罪悪感を覚えて光源氏が引き取ったのでは?身分は高いが落ちぶれてるのに身分にこだわっていてダセエ!と思ったのでは?もしかしてライバルの清少納言が末摘花のモデルなのでは?といろんなお話が(紫式部日記に「清少納言ぶっ殺す」みたいなことが書いてあるらしい)。
でも一方で
「最初はめちゃくちゃだと思ってたけど伏線もちゃんと回収してるし、パソコンで小説書いてても忘れるのに当時メモもない中こんな長い話をどうやって覚えていたのか」
と紫式部の頭のよさにも感心してらっしゃいました。「昔だからいいけど、こんなん今書いたら叩かれますよ」と玄月さんも。そりゃそうだ(笑)あと「角田さんの本に出てくる男はクズばっかりだし、そういう登場人物も源氏物語に出てくるし通じるところがあるかも」とか。

角田さんが来られるまでに源氏物語(角田さん訳)を読もうと思ったけど和歌につまずいて読み切れなかった玄月さん。「和歌は飛ばしてもいいですよ」とまでおっしゃる角田さん(笑)
どうも和歌が入るとせっかく盛り上がってきても「和歌和歌和歌」、と続いてテンポが悪くなりつまずくらしいです。私あさきゆめみししか読んでないから分からないけど。でもその和歌、すべて登場人物の知的レベルに合わせて書き分けられてるそうで。誰かと喜びを共有したいのが和歌なので今でいうLINEみたいなものだからなくてはならないのだという説明にはなるほど、と思いました。
ところで源氏物語の訳本ってすごく売れてるそうで、あさきゆめみしも1800万部。そのほかの訳本も100万部とか200万部とかだと玄月さんがおっしゃって(Wikipediaで調べられたらしい)角田さんも100万部目指しましょう!とプレッシャーを(苦笑)

そのあとあらかじめお客さんから集めておいた質問コーナーとプレゼント大会。
どっちが先だったか忘れましたがプレゼント大会はサイン本2冊、メッセージカード(サイン入り)の卓上カレンダー、石鹸と角田さんが小説の参考にされたDVDセットだったかな、4つありました。初戦で敗れましたけど!(泣)
質問コーナーは結構な数ありましたがたっくさん答えてらっしゃいました(それでも全部はこたえきれず)。その中で「執筆にどれくらいかかるか」という質問に準備に2年、連載に1年、本になるまでに1年と答えてらっしゃって驚愕。プロの作家さんでもこうなんだから私もしっかりした準備しないとだめなんだなあ・・・。そしてどうせ読まれんだろと思ってた私の質問が読まれてびっくり。「キッドナップツアーの取引の内容はなんだったんですか?」という質問でしたが、読者に答えをゆだねるという回答。まあそうかなあとも思ったんですが明確な答えないのか。そしてちょっと空気読めない質問しちゃったかな、と後悔しつつ角田さんご本人から回答が聞けて満足もしました。

そんなこんなで2時間ほどのトークショー終了。
終了後希望者にサインいただけるということで、しばらく店の外で待機。今度は早めに並んでたので比較的すぐサインしていただけました。
 

大好きなキッドナップツアーに!

名前のとこはお話の中でお父さんとハルちゃんがよく飲んでるビールとオレンジジュースで隠してます。9年前京都でお会いしましたとか本当は色々お話したかったんですが、角田さんほど大御所になると緊張でほとんど話せず9年前とほとんど同じ・・・。
しかし9年前と違ってたのは一緒に写真を撮って頂けたこと!サインくらいで写真は無理だろうなーと思ってましたが前の方が写真お願いして撮って頂いてたので私も聞いてみたら「いいですよー」と快くOKいただけました!その写真はここに載せていいものか分からないのでやめておきますが念願の角田さんとのツーショット!家宝にします!ありがとうございました!!


おまけ。9年前行った角田さんのイベントの。

当時新聞に載った時の切り抜き見てたらそれと一緒に挟まってました。
この時はタダだったんだよなー。かなりひっそりとしたイベントでしたがサインも頂けてよかった。でもこの時は写真は撮って頂けなくて悔しい思いしたので今回念願かなって撮っていただけてよかったです。この時サインしていただいたのはエッセイ本でしたが、どうせなら対岸の彼女にしてもらえばよかったな・・・。そのエッセイ本なぜか文庫になってないようで、サイン本なので気軽に読み返せないので困ったものです。


だらだらと書いてしまいましたがこんな感じで。
貴重なお話も色々聞けてとても幸せなイベントでした!
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