毎日の出来事をのんびり書いていきます
10/31
2010
ハッピーハロウィン♪
遅くなりましたがハロウィン小説最終回です。最後はスフレの魔女っ子ファッション。
セーラータイプの上着は昨日の美香さんと一緒。
スカートが入らなかったので、無理やり上の方に持ってきました(笑)
昨日は私の大学の学祭に行ってきました~。
うちの学祭って1回生の時行ったきりだったので久しぶりでした(というか学祭に行くこと自体数年ぶり)。
友人と母と母の友人の方、という妙な取り合わせ(笑)
というのも午後から青山テルマさんの学祭ライブに行ってきたからです。
席は前から6列目ですごく近かったんですが、前のお客さんが立ったため1時間ほど立ち見に・・・;
美根ゆり香さんという方のミニライブが先にあり(知らなかったけど歌唱力は抜群だった)青山テルマさんいつの間にかボブヘアーになってて可愛かったですvv奈良出身とのことで、関西弁なのも新鮮でした。
アンコールにはハロウィン前ということで、かぼちゃの衣装で出てこられて、こちらも可愛かったですv
「そばにいるね」を歌われたのも予想外だったな。
学祭ライブの特権で間近で見られたのはよかったです♪
しかしこのライブ、当日券も売られていたし、私が買いに行った時も呼び込みされてたので、あんまり売れてなかったのかも?;終わった頃には
「若いもんにはついていけん」
という感じでぐったりしてしまいました(苦笑;)
続きからハロウィン小説3日目です~。
北山ハロウィンの画像も載せております(^^)
そろそろ行きましょうか、とおばあちゃんは魔女のような裾の長い黒ワンピースの上からオレンジのショールをふわりとかけて前で結んだ。これがおばあちゃんの定番ハロウィン衣装。
バスケットにお菓子とテディベアを入れて、三人で家を出る。コッツウォルズのどの家からも暖かい明かりが漏れていて、決まってジャック・オ・ランタンが置かれていた。
「わー。どのおうちにもありますね、あのランプ」
指さしながら嬉しそうに言う美香さんに「ジャック・オ・ランタンですね」と解説した。
「手作りだから、それぞれ微妙に表情が違うのね。面白いなあ」
「美香さん楽しそうですね」
「普段遅い時間に外出するのって学校の帰りくらいだから、こういうの久しぶりなの。お祭りみたいでわくわくしちゃって」
そう言う声も弾んでいて、普段私の知っている美香さんとは違って見えた。私の美香さんのイメージは落ち着いていて優しくで綺麗なお姉さんだったけど、実際は結構無邪気で可愛らしい人だったらしい。
「魔女のみなさーん。出番よ」
ランプを持って先頭を歩いていたおばあちゃんが振り返って言った。私も魔女だったんですか? と美香さんが驚いて言う。
「オレンジのオーナメントしてある家あるでしょう? あれが目印になってるの。お店も普通のお宅も含めて」
「前もって連絡してあるから『トリック・オア・トリート!』か『ハッピー・ハロウィン!』って言ってお邪魔したらお菓子もらえるんです」
「・・・・・・でもスフレちゃんやハンナさんならともかく、私も行っていいんですか?」
今更美香さんが不安げに尋ねる。
「もちろんよー。さあスフレ、杖用意して」
「はーい」
まずはクリスティさんのキャンディーショップ。ピンポーンとチャイムを鳴らすと、はいはいと言いながらクリスティさんがやってきてドアを開けた。
「トリック・オア・トリート!」
私がステッキをクリスティさんに向けて言うと、「あらスフレちゃんいらっしゃい。可愛い魔女さんね」とにこにこしながら、黒とオレンジのチェックの包装紙にくるまれたキャンディをくれた。これはギブアンドテイクのハロウィンなので、私もおばあちゃんのクッキーとテディベアを渡す。
「ハンナさん、そちらのお嬢さんが美香さん?」
「そうなの。ケンブリッジの大学に通ってる日本人留学生よ。美香さん、こちらクリスティさん」
「は、初めまして。ハッピー・ハロウィン!」
緊張しながらも英語で話す美香さんに、クリスティさんは「コチラコソ」と日本語で言って笑った。
その後もオーナメントを目印に私達はお菓子をもらうのと配るのを繰り返した。最初は緊張気味だった美香さんも慣れてくると、私よりものりのりで「トリック・オア・トリート!」と言っていた。持参したお菓子とテディベアはすっかりなくなり、代わりにもらったお菓子でバスケットは溢れていた。
「ハンナさんスフレちゃん、ありがとうございました」
テーブルにお菓子が詰まったバスケットを置いて美香さんが言う。重みで傾き、キャンディがこぼれ落ちた。
「楽しんでもらえてよかったわ。さあ着替えてお茶にしましょう」
「はーい。スフレちゃん行こ!」
美香さんの荷物は私の部屋に置いてあるので、ついでにそこで一緒に着替えることにした。
「あー楽しかった! 英語はほとんど使わなかったけど」
「この辺の人はおばあちゃんに日本語習ってますから。それなりに喋れるんです」
帽子を脱ぎながら「帰国前にいい思い出ができてよかったですね」と美香さんに微笑みかけた。
「私もあと五ヶ月したら帰るからね。スフレちゃんにも会えなくなるし、寂しいなあ」
美香さんがうつむきながら呟く。私は既にさよならを経験した。棚に置かれているテディベアのモカちゃんを見ながらそんなことを思った。まだ最近のことなのに、ずっと昔の思い出みたいになっていることにびっくりした。
「それじゃ美香さんが私のこと忘れないように、テディベア作りますよ」
「テディベア?」
「おばあちゃんのお手伝いしてるから、慣れてるんです。時間かかるかもしれないけど、美香さんをイメージしたテディベア作って、帰国前にお渡しします」
「わー嬉しい! 私感激して泣いちゃうかも」
「大げさですよ」
そんなことを言っていたら「お茶の準備できたわよー」というおばあちゃんの声が聞こえた。
「はーい! それじゃ着替え終わったし、スフレちゃん行きましょ」
美香さんに手を繋がれ、部屋を出る前にモカちゃんに手を振った。美香さんへのテディベアをどんな布で作ろうかと考えながら、私は階段を下りた。
●おわり●
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