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画像は美香さんです。
最初茶髪のつもりで描いてたのに、いつの間にか黒髪っ子に(笑)


今日はうちの大学の学祭に行ってくるので今のうちに更新しておきますー。
早速コメントいただけて嬉しいです!
お返事は3話終わってからしますので(^^)




では続きからハロウィン小説2日目。




「できあがったので取りに来てくださいね」


とおばあちゃんが電話を入れたのは10月30日のこと。力作のハロウィン衣装が二着完成した。私のは魔女っ子風のデザインで帽子まで付いているけど、美香さんのは清楚な黒とオレンジのワンピース。今年のハロウィンは土曜日なので、参加した後はうちに泊まっていきなさい、と言っておばあちゃんは電話を切った。


「わあ、美香さんすごく似合ってます!」


ふわふわした髪をオレンジのリボンで結い上げ、腕の上辺りがパフスリーブになっている黒ワンピース。腰の辺りではコルセットのようにオレンジの布が巻かれている。


「そのオレンジの布とリボンは取り外しができるから、黒ワンピースとしても着られるわ。まあこんな服、普段じゃなかなか着られないかもしれないけど」
「そんなことありません。こんなに凝った素敵な服を作ってくださってありがとうございます! 帰国してからも大切にしますね」


美香さんがふるふる首を振りながら言う。31日の午後5時のことだった。


「もう美香さんお上手なんだから! 夜遅くで危ないから、オレンジを使ったのはそのためでもあるんだけどね」
「明るい色入ってると目立つし、安全ですしね」
「なるほど、単なるハロウィンカラーじゃないんですね」


美香さんが関心したように言った。窓辺に立って空を見上げると、さっきまで水色だったのに今では半分近く紺色になっている。10月に入って急に日が短くなったから、なんとなくさびしい。


「スフレちゃんのは魔女ファッション?」
「あ、はい。出かける時はこの帽子をかぶるんです」


そう言いながら猫の耳みたいな帽子を見せた。私のはケープ付きの黒ワンピースでレギンスを下にはいている。可愛いけど落ち着いた雰囲気の美香さんの服とは全然違うし子供っぽい。そう思って自分の足元を見つめていたら、いきなり美香さんに抱きつかれてびっくりした。


「可愛い~! こんな魔女がほんとにいたらお菓子いっぱいあげちゃうわ!」


そして美香さんは興奮気味にデジカメを取り出して私の写真を撮り始めた。帽子をかぶったり魔女らしくステッキを持ったりして、ありとあらゆるポーズでカメラの前に挑んだ。美香さんと一緒にも写った。疲れたものの「可愛い」と連発されるのは嬉しかった。


「何時頃出かけるんですか?」
「7時くらい。そろそろ準備しなくちゃね」


テーブルの上にはお菓子とハロウィン仕様のテディベアが置いてある。


「ハンナさんは普通の格好で行かれるんですか?」
「おばあちゃんは毎年同じ衣装ですから。新しく作る必要がないんですよ」
「そうなの。もうちょっとしたら見せてあげるわね」


首をかしげる美香さんに、おばあちゃんはウインクをして微笑んだ。
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