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09/12

2008


観光客: 「エ、エクスキューズミー・・・」
スフレ :   「日本語で大丈夫ですよ」

・・・のシーンのつもりで描きました(第1話)。
実際はカタコトだと思いますけどね・・・;おばあちゃんはペラペラですが。
前の回がらみのイラストを翌週に描いていこうと思います~。そうすれば少しはイラスト更新できますから(笑)

wordの試験は合格しました!
受講料が高かったので、一発で通れてよかったです。でも機能の復習がてらに今週ずっとパソコン使ってたので目が痛かったです;いつも1日か2日おきくらいで使ってるので毎日はきつかった・・・。
早めに終わったので新しくできた図書館に寄って帰りました。
すごい広くて綺麗でした!


さてさて今回は2話です~。
半分自己満足で書いてますが、お楽しみ頂けたら嬉しいですv

 




****************************

 お店を閉めたのは夕方。新しいテディベアを作っていると、おばあちゃんは生クリームが添えられたシフォンケーキを出してくれた。


 「今日も一日お疲れ様」

 「ありがと」


 ミルクティーを受け取り、少し手を休めることにした。


 「でもせっかくの夏休みなのに、こんな田舎にいるのつまらないんじゃない?」

 「全然。家にいたってどうせ留守番してなきゃいけないんだから」


 うちのパパとママは共働きでしかも先生。時々どこかへ連れて行ってはくれるけど、ケンブリッジやオックスフォードに行ったって大学ばっかりで何も面白くない。まだ小学生の娘が大学の下見なんてしたってしょうがないでしょ?


 「私はこうやって新しいくまさんを作ってる時が一番楽しいの」


 シフォンケーキをほおばりながら言うとおばあちゃんは「本当にスフレはテディベアが好きなのね」と微笑んだ。そしてアームチェアから立ち上がり、棚の上から一つのくまを持ってきて、それを私にくれた。ホコリをかぶった茶色のくま。


 「このくまは?」

 「うちに代々伝わるテディなの。昨日久しぶりに取り出したからちょっと汚れてるけど。これスフレにあげるわ」


 そんな大事なものもらっていいの? と聞くと、いいのいいの、と強引に渡された。押し付けられた、と言った方が正しいかもしれない。小さなテディベアを三個作った後、私はそのくまを持って部屋に戻り、枕もとにあるランプの側に置いた。


 これが私と小さなくまとの出会いだった。

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