Tジョイで飲んだ「おともだちパンチ」。

大学の後輩「黒髪の乙女」に思いを寄せる「先輩」はなるべく彼女の目に留まる「ナカメ作戦」実行し、外堀を埋める日々を送っていた。向こうも「先輩奇遇ですねえ」と繰り返しちっとも先輩の思いに気づかない。果たして2人が結ばれる日はくるのか？という感じのあらすじ（原作と映画設定ごちゃまぜ）。

四畳半スタッフ再結集ということで安心しきっていてそれはそれは楽しみにしてたんですが、まあそれなりに楽しめましたがやっぱり映画で4話まとめるのは無理があったな・・・という感じ。とにかく情報量が多い！最低2回は見ないとよく分からない！原作読んでてもついていくのがやっとなくらいだったし。1クールのアニメでじっくり見たかった。四畳半を思い出す表現とか演出とかあって楽しかったんですけどね（詭弁踊りとか）。乙女の時計はゆっくり進んでるのに歳を取れは取るほど針が高速でまわってる場面とか四畳半に出てきた時計台を思い出したし、色々考えさせられました。

「夜は短し」は一応最後まで読みましたが、ナカメ作戦というのは原作に出てこなかったと思うし、映画オリジナルなんでしょう。おともだちパンチを母から教わったとか（原作は姉）、パンツ層板長の思い人が事務局長だったとか（先輩の友達の男性。原作は須田紀子さん）ちょいちょい映画用に変えてあります。紀子さんのとこは変えないでほしかった・・・。象の尻も出てこなかったの寂しい。あとおともだちパンチを先輩にくらわせるのどうかと思うんだけど。やたらおともだちパンチ使ってました。「女たるもの、のべつまくなし鉄拳をふるってはいけません」と原作では1回くらいしか使ってないのに。
でも大きく違ってたのは原作は四季を巡る話なのに映画では長い1夜の話だったということ。これ、春夏秋冬の夜を繋いでいく話なのかな？と思っていたら違っていたことが終盤明かされ「えー？！」となってしまいました。まあ原作がファンタジーなんだからなんでもありなんですけどね・・・。

やっぱり見る前から不安だった星野源さんの先輩ですが、それなりに合ってた気はする。
四畳半の「私」より頼りない感じのキャラなので。でも星野さんそんなに声に特徴がない方なので違和感はあった。聞き取りづらいとこもあったし。やっぱりちゃんと声優さん使ってほしかったなあ・・・。黒髪の乙女の花澤さんとか事務局長の神谷さんなどはぴったりはまってたので残念でした。あ、でもパンツ総番長のロバート秋山さんは意外とよかった。声もよくて何も知らずに見てたらこれ声優さん？と思ってしまうくらいでした。
羽貫さんの甲斐田さんはほぼ四畳半の時のままでテンション上がりました！樋口師匠の中井さんは藤原さんが休養中なので仕方なかったですが、こういう師匠もありかなとあんまり違和感なし。あと原作では美少年の古本市の神様はほんと小津の子供版でした（笑）声も吉野さんだし。というかそういうキャラデザにしてって指示があったんですね。

そんなこんなで、もう1回見てきて追記するかもしれませんが個人的に残念な映画化でした。
まあ四畳半の時はアニメ→映画の順で見たからよかったのかも。でもあっちはそれほど原作と大々的に違うってことはなかったけどなあ・・・。これが映画と90分前後の映画との差か。
あ、でもエンドロールのスペシャルサンクスで浅沼さんと坂本さんの名前があったの嬉しかった。四畳半の特別篇してたからですね！とやっぱり私は四畳半のほうが好きなようです。


主にもらったものと有頂天家族のスタンプラリーの景品。

おともだちパンチ買ったらもらえるというりんご型ポスカが予想外に大きくてびっくりでした。その下にあるのはタワレコでもらった「ナカメ作戦をしてる先輩を見つけるナカメナカメ作戦」でもらったポスカ。
有頂天家族２が始まる前に原作本読みたかったんですが、この調子だと半分くらい読んだ状態のまま始まってしまいそうです（KBSでは月曜から）。


以上辛口感想でしたが愛ゆえです。
でも基本的には楽しめた！花澤さんの乙女可愛かった！映画館初日なのにグッズがほとんどなくてクリアファイルとポスカくらい欲しかったなあ・・・とがっかり。後日ロフトでも売りそうですがこの感じだと早めに行かないとなくなる気もする。