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柚原 早紀

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6話目は深雪ちゃん。慎吾の彼女です。
小説内ではこれから夏休みっていう感じですが、私の夏休みは今日入れてあと3日。
ちなみに今度で最終回です。

今日は家の片づけを1日手伝っておりました。
ガレージ段ボールばっかりありすぎる!!;
正直スカイプやりたくなかったです・・・。「全開ガール」最終回なのに;
そういえば昨日ガッキーが募金活動で京都に来られたそうです。



昨日大阪で買った「フリッジィズー」。

冷蔵庫に入れとくと牛乳パック型の動物が喋るというエコなグッズ(開けすぎてると催促する)。
こちらは関西弁で喋るペンギンさん。
こんな可愛いのにおじさんの声で喋ります(笑)
大阪は伊勢丹も大丸も広くって、面白いものいっぱいあっていいなあ。

昨日はラジオが入らなくなり「私の楽しみを奪う気か!!」と思ってたら今日には聞けるようになっていてほっとしました。どうも電波の調子が悪かったようです。
ちなみにほぼ毎日ラジオ聞いてます。
CD買わなくても新曲が色々聞けるから(笑)




続きから「悠々人生」6話目です。
・・・読んでくださってる方いるのか!?;





***************
悠々人生 第6話 「加賀美 深雪」



とんかつ屋に入ったものの、半分くらい食べてお腹いっぱいになってしまった。揚げ物はお腹がふくれやすいということをすっかり忘れていた。でもここに入ろうと言ったのは私なんだし、今更しょうがない。ごはんにはあまり箸をつけずおかず中心で食べていたら「ごはんいらないならくれ」と壁際に座る慎吾が手のひらをこちらに向けて言った。

「すいませーん。みそ汁おかわりくださーい!」

慎吾にご飯を渡すと、彼はそう叫んだ。さっきからみそ汁もごはんもキャベツも何度もおかわりしてはかきこんでいる。すごい食欲だ。

「お前もういらないの? ならカツくれ。さすがにもうおかずなくなってきた」

私は無理に食べるのをやめて、半分ほど残ったとんかつ定食を慎吾にあげた。彼は嬉しそうに笑って、カツを一切れほおばると、豪華にごはんをかきこんだ。

「よく食べるねえ。そんなにがっついて大丈夫?」
「ん? これくらい普通だろ。おれラグビー部入ってるからさ、よく腹減るんだよな。それにせっかくおかわり自由なんだから、有効利用しないと」

そう言いながら既にごはんのおかわり三杯目に入っている。男子大学生ってこんな食欲旺盛なのか。高校が女子高で三年間抜けているから、なかなか感覚がつかめない。
三年間女の子だけの空間というのは楽だったけど、なんか物足りないものがあった。やっぱり共学の方が楽しかっただろう。楽しい高校生活をエンジョイできただろうな、と入ってから後悔した。だから共学の大学を選び、早速彼氏を作った。高校時代の遅れを取り戻すように。高校時代体験できなかった青春を満喫するために。四年間でしたいことはたくさんある。
私の分も食べて何度もおかわりを繰り返していた慎吾は、ぐったりして壁にもたれかかっていた。

「もーあんなに食べるから」
「うう、気持ちわりー・・・・・・」
「しょうがないな・・・・・・。ここで待ってて。胃薬買ってくる」

私はバッグ片手にとんかつ屋を出た。世話の焼ける彼氏だ。ドラッグストアでビオフェルミンの胃薬を買って戻ろうとすると、パスタ屋さんから出てくるるかちゃんとばったり会った。

「深雪ちゃんぐうぜーん。どうしたのこんなところで」
「慎吾とご飯食べに来たんだけど、慎吾食べすぎで胃薬買ってきたの。まったく世話が焼けるわ・・・・・・」
「あはは。私もたまには外食にしようと思って、今食べてきたとこ。あ、そうそう今度の宵山なんだけど、高山くんの妹さんも連れて行っていい?」

あ、涼夏ちゃんならさっき会ったよ、と私は言った。

「いいよいいよ、大歓迎。大勢の方が楽しいしね。ありがとう、大学の友達みんなで宵山行くのが夢だったんだー」

言いながら我ながら安っぽい夢だなと思った。

「私の方こそありがとう! これで鴨川ホルモーのあのシーンが再現できるよー」
「鴨川ホルモー・・・・・・?」

耳慣れない言葉に首をかしげていると、るかちゃんは慌てて「あ、気にしないで。忘れて」と言った。そう言われると余計気になる。るかちゃんは読書家で映画好きだから、小説か映画のタイトルだろうか。

「それで集合場所とか時間はどうするの?」
「あ、まだ決めてなかった。何せまだ実行できるか分かんなかったから・・・・・・。決まったらまたメールするから、涼夏ちゃんにも連絡してくれる?」
「了解です。それじゃ私帰るね」
「バイバーイ。気をつけてねー」
「ありがとう。神谷くんお大事にね」
「あはは。ありがとー」

そうか集合場所と時間を決めないといけないんだ。肝心なことをすっかり忘れていた。とんかつ屋に戻るとトレイは片づけられていて、慎吾はテーブルの上に顔をふせていた。しかし「薬買ってきたよ」と声をかけたらすぐ起きた。さっきより顔色はいい。

「どう調子は」
「んー・・・・・・。さっきよりはマシになったかも」

冴えない顔つきで、慎吾は薄茶色の錠剤をごくりと飲みこんだ。

「さっきるかちゃんに会ったよ。ついでに涼夏ちゃんに会ったことも言っといた。慎吾にお大事にって言ってたよ」
「それはどうもご丁寧に」
「それでね、当日の集合場所と時間ってどうしたらいいと思う?」
「なんだお前、また決めてなかったのか?!」

慎吾は目を見開き、呆れたようにため息をついた。

「そういう大事なことは早く決めとけよ・・・・・・。時間は六時半くらいでいいんじゃねーか? 場所は人が多くなるから、分かりやすいとこの方がいいな・・・・・・」




元気になった慎吾と集合場所を考え始めた。
 
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