扉絵は桜の枝の間に立ったブルーのチャイナ服の小狼くん。
夢でおじいさんの別荘に行ったときの私服の2人の原作カラー版が出てきて（さくらちゃんがピンクのジャケットで全体はベージュ、小狼くんはベージュのジャケット）さくらちゃんが膝枕してあげてるという妄想の塊みたいな夢でしたが外れましたね。一瞬あれが今月号の扉絵かと思った（笑）描ければ簡単にでも色付けて描きたいですその構図。

前回の「フードの中身は小狼くん？！」の続きかと思いきや、出てきたのは秋穂ちゃんの過去？1回分飛ばした？と思ってしまいました。絵柄はちょびっツっぽい感じというか絵本の挿絵のような感じで、アリスのように描かれてる秋穂ちゃん。まあ秋穂ちゃん髪はアイボリーっぽいし青い目だしアリスっぽい配色だなーとは前から思ってましたが。

秋穂ちゃんの一族はまさかの「欧州最古の魔術師」。
みんな魔法が使えて、空を飛べたり、ものを動かせたり、移動できたり、動物と話せたりさまざまですが、最後に一瞬で何かを消し去るという不吉なものまで。でも両親が一族屈指の魔力を持つものにも関わらず魔力がない、魔術が使えない秋穂ちゃん。成長してもそれは変わらず、秋穂ちゃんの相手をしてくれる人はいなくなり孤独に。しかも両親は亡くなっているようで。
李家とクロウさんの話も出てきました。
クロウさんは分かりませんが、李家のことは敵対視されてる様子。一族に若い世代はいなくて、李家と同じ世代の唯一の子が秋穂ちゃん。「李家の姉たちに魔術の才はないが」とも言われてますが、だったら小狼くんのお姉さんたちに魔力はあるということか？

誰も頭をなでてくれないし話もしてくれないけど本は違う。
いろんな国の言葉を覚えることが得意な秋穂ちゃん。本は大事なお友達。いつもそばにいてくれるし元気づけてくれるし幸せにもなれる。でも本当はさみしい、と夢はそこで終わり「昔の夢ですね」と涙を流して目を覚ます秋穂ちゃん。

秋穂　「今はモモがいてくれます。海渡さんも。ここにきて出会えたみなさんも・・・ですね」
モモ　「そうよ秋穂。今のあなたには一緒にいてくれる人たちがいることを忘れないで。その『時』も」

こういうふうにモモも言ってるので秋穂ちゃんの記憶は本物なんでしょうね、きっと。
これまでずっと仮の姿とかカードだとか人じゃない予想をしてきましたが見事に外れ・・・。というか秋穂ちゃんの過去重すぎるわ。確かに両親いないって直接は言ってなかったけど、両親いないうえに一族から見放されてたって辛すぎる。

一方さくらちゃんは「アリスが泣いてたの」と言ってこちらも涙を流して目覚めます。さくらちゃん側だと幼い秋穂ちゃん＝アリスなんだな。
そんなさくらちゃんに「明晰夢」という夢だと分かると夢の内容を思い通りに変えられる夢があると言って元気づけるお父さん。

藤隆さん　「もしまた悲しい夢を見たら、悲しい思いをしている子が笑顔になれるように夢を変えられるといいね」

と言うお父さんほんと優しくて素敵。そしてこれが今後の展開のキーになるでしょうね。なんかちょっと希望が見えた気がしました。

場面変わってさくらちゃんは秋穂ちゃんを家に招いて揚げないコロッケづくり。
さくらちゃんのエスニック風（？）のチュニックが可愛いです。「約束２つ」と言ってますが、1つ目は前に言ってたこの料理を教えることなんでしょう。初めてだと揚げ物怖いかもしれないからとなるべく油を使わないレシピを教えてあげるさくらちゃん、優しさにあふれてます。「海渡さんに作ってあげてね」と言うさくらちゃんに「海渡さん最近疲れてるみたいで」と言う秋穂ちゃんですが、まあこないだからエリオルくん攻撃（？）したり色々やってたからね・・・。時を戻す魔法は原作でもできるのか分かりませんが。
一方ユエさんとスカイプで連絡をとりあってるケロちゃん。
「やっぱ秋穂に魔力はない」とさくらちゃんの現状も合わせて伝えるケロちゃんに「李小狼と話してくる」ユエさんが立ち上がったところで終わり。雪兎さんとして訪ねていって家の中で本来の姿に戻るパターンでしょうね。しかし来月は休載・・・。まあこないだのデート回の後半おあずけよりはまだいいですが気になるところでお預け辛い・・・。

アニメ終了後最初の連載でした。アニメの続きと言ってもいいですがちょこちょこアニメと設定違うからな・・・。魔力ないはずの秋穂ちゃんがばんばん現実の世界で魔法使ってたし。
物語は動いてきてますし謎も少しずつ明かされてきてますが、結局海渡さんが何をしようとしてるのかがまだ分からない。クリアカードを作らせて魔法を発動させて「時計の国のアリス」の時間を止めるのが目的っぽいんですが、秋穂ちゃんが魔法が使えるようになった時にクリアカードを使えるようにしているとか？カードや鍵に魔力はないし、「主なきもの」って言われてるから誰が使ってもオッケーな気がするんですよね。海渡さん、一族から見放された秋穂ちゃんを助けて魔術師として育てていこうとしたのかなあ。そうだとしたら（魔法の話はなしにしても）これまでひとりぼっちだったんだからあれだけ海渡さんを慕ってるのも納得いく。

秋穂ちゃんが見てるのって予知夢っぽいし、いずれ魔法使えるようになると思うんですよね。
実体化している方はさておき、夢で度々出てくるローブの人物って魔法が使えるようになった未来の秋穂ちゃんなのかな。竜のようなものはモモとか？しかし欧州の魔術師の子なのに「詩之本秋穂」という日本名なのがきになる。見た目も外国人っぽいですし、ご両親のどちらかが日本人なのか、海渡さんとかが秋穂ちゃんを引き取った時にその名前を与えたのか・・・。

さくらちゃんの魔法は「太陽と月の魔法」がうまく溶け合ってると観月先生がクロウカード編終盤で言ってましたが、なんとなく秋穂ちゃんの一族は太陽の魔法使ってるような気がするんですよね。半分はクロウさんの生まれ変わりのお父さんの力、もう半分は撫子さんがなんか関係してそうな気がする。お父さんが月の力で撫子さんが太陽の力とか。撫子さんが秋穂ちゃんの一族の遠い親戚とか。秋穂ちゃんの一族に若い世代がいないっていうのも気になりますし、撫子さんと何か関係があるんだったら秋穂ちゃんも短命なのかもしれないな・・・と色々考えてしまいました。

アリスって夢オチだから「逆夢」とか「明晰夢」とか出てきましたが夢がキーワードなんですね。でも夢が思い通りに変えられるというのは希望が見えてきました。最終的にはさくらちゃんが夢を変えて、孤独な思いをしてきた秋穂ちゃんを助け出すのかな。今の夢のままいくとやばいですからね・・・。だいぶクライマックスのような雰囲気になってきましたが謎もまだ残ってるしもうちょっと続くのかな・・・。というか6巻あたりで区切って前作みたいにまた「〇〇編」みたいなのがはじまるのかと思ってましたが、今の感じだとそれはないかな。


そんな感じで長々と書いてしまいましたがまた次回です。再来月だとコミックス5巻が出る頃ですね。できればコミックス感想も交えつつ書きたい。
毎回感想書く時ってなかよし見ながら書いてるので上手く書けるときもあれば「なんやねんこれ！」というごちゃごちゃ分かりにくいこともあるので今回1回紙にまとめてから書いたんですがあんまり変わらない気がする（泣）まあ一度書き出してからだと整理できていいんですけど。