＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
最初「マドレーヌ夫人」というのは外国人のおばあさんだと思い込んでいたので、猫だと知った時はずいぶん驚きました（笑）

しかも「外国語」というのも英語だと思っていたら「犬語」ということで（笑）
猫は犬の言葉が分からないそうです（犬の場合も同じく）。
でもマドレーヌ夫人は夫の玄三郎の言葉だけ分かるのです。玄三郎というのは柴犬。なんと犬と結婚しているんですよ；

また突拍子もない話だろうと思っていましたが、予想外のいいお話・・・（Ｔ＿Ｔ）
マドレーヌ夫人との約束を守ったかのこちゃん、お礼として恩返しをするマドレーヌ夫人、玄三郎との夫婦愛、玄三郎が亡くなった後夫人を自由にしようとするかのこちゃん。
それぞれの登場人物（動物）に思いやりが感じられ、短編がいくつか入っているんですが、最後には全てつながっていく・・・。

内容もこれまでと違った可愛らしい印象を受けました。
でも語彙は子供むきでない、いつもの万城目さんらしい書き方（笑）
これまで「鴨川ホルモー」が一番面白いと思っていましたが（京大舞台にしているのにあの馬鹿馬鹿しさは傑作！）それとは違った良さがありました。


いい本を買った。
お勧めです。