舞台はＳＦものというくらいであまり予備知識なしで行ったんですが、なんというかぶっとんだ内容でした。 外国のようで外国でない、日本であって日本でないような不思議な世界。かといって過去でも未来でもない。
過去の記憶をなくし、10年もの間マタドール（猫背椿さん）に誘拐、監禁されて地下に閉じこめられていた少女「ケガレ」（多部さん）。彼女は外へ出てキネコ（皆川猿時さん）その息子のハリソナ（小池徹平さん）やその兄ジュッテン、お嬢様であるカスミ（田畑智子さん）に出会い、死体を拾ってお金を集め、徐々に忘れていた自分の記憶を思い出していく・・・とパンフレットには書いてありましたが、いまいち内容はつかめませんでした（＾＾；）とにかく変わった話だったな！よく分からなかった！でも面白かった！というのが素直な感想です。

主なキャストは多部さん、阿部サダヲさん、田畑智子さん、徹平くん、尾美としのりさん、皆川さん、村杉蝉之介さん、伊勢志摩さん、猫背椿さん、荒川良々さん、田辺誠一さん、松雪泰子さん、松尾スズキさん

とほぼ知った女優さん、俳優さんばかりだったので前回ラ・マンチャの男を観に行った時より楽しめました。あの時は幸四郎さんと松たか子さんしか知ってる人いなかったからな・・・。それはあれでよかったけど。


席は１階のＳ席で割と見やすかったです。生で多部さんを見るのはこれが初めてだったので多部さんが最初に出てこられた時

「きゃあああー！！多部さーん！！！」

と叫びそうになりました（笑）叫んでないけどそんだけ好きなんだよ！
生多部さんすっごい可愛かったです。 可愛いだけじゃなくて凛々しかったりいろんな表情が見られました。
設定が設定なので主にみすぼらしいつなぎっぽい服しか着てなかったけど、それでも十分華やか！容姿がすべてじゃないからあんまりこういうことは言いたくないんですけど決して美人じゃないけど愛嬌があって可愛いんだよ多部さん！声も綺麗で可愛いんだよ！よく通る声で最近は舞台寄りみたいですけど、確かに舞台女優向きだなと思いました。小柄なのでちょこちょこ走り回ってる姿がまた可愛い・・・！と思って見てました。ということで主に多部さんしか見てない（笑）メインが違う人の時でも多部さんのほう見てました（笑）もう1秒でも長くこの目に焼き付けたい！と。一度ドレスアップした姿が出てきましたが可愛かったなあ赤いミニドレス。そこは生着替えでしたが下にキャミとショートパンツらしきもの着てたので安心でした(^_^;)

あとはチケット取る時は意識してなかったんですが（というか抽選だったので取れるかも分からなかったし）これほぼあまちゃんキャストで占めてるんですよね。

ストーブさん→徹平くん
吉田君　　　→荒川さん
正宗パパ　   →尾美さん
いっそん　　→皆川さん
花巻さん　　→伊勢さん
ヒビキ　　　 →村杉さん
甲斐さん　    →松尾さん

と、これだけ出てるんですね。順番が逆ですが（笑） 
徹平くんが成長した姿が尾美さんで皆川さんは徹平くんのお母さん（お父さんじゃなくてお母さん！）、松尾さんがお父さんという感じで

「ストーブさんの両親がいっそんと甲斐さん。ストーブさんは正宗パパになって多部さん（正確には松雪さん。多部さんの成長した姿は松雪さん）と結婚してる・・・」

となんかこんがらがってきました（笑）
おまけにあまちゃんネタを２つぶっこんでこられてさらにあまちゃん脳に。

①松雪さん
「おら・・・アイドルになりでえ」
②マジックショーで松尾さんが尾美さんに
「見て。タクシーの運転手さんになったよ！」

上は完全に意識してますね（笑）
まあ下も意識してるだろうけど、これは分かる人にしか分からんぞ。というか松尾さん演出だけで出演はないものだと思ってましたが結構出番ありました。あと結構遊んでる感あったな（笑）最初下着姿っぽいので出てこられて、2回目は「思うところがあってズボンを履いた」とか（笑）
ちなみにどうなるんだと心配していたいっそんの女装（もう皆川さんというよりいっそんと言った方がしっくりくる）はほぼ違和感なし。似合ってた！あんなおばさんいるよ！かなり服装派手でしたけど。
そして徹平くんがまた可愛かった・・・！なんか最初出てきたとき女の子かと思うほどきらきらしてました。髪色のせいかハーフっぽい感じもしたし。キャラ的にはストーブさんというよりあれだな、ドラゴン桜の緒方くんぽい感じでした。おバカな役だったので。
吉田くんはほぼあんな感じだったような。ヒビキは真面目。花巻さんはなかなか確認できなかったんですが、後半出てこられた時に「イセ」と名乗られたので、ああこの人だ！とようやく分かりました。かなりセクシーなカッコだった。フルネームだと伊勢志摩さんですが役名もイセ（笑）

舞台は6時半から休憩はさんで10時過ぎくらい、つまり3時間以上（アンコールも入れたら4時間くらい？）あってめちゃくちゃ長かったんですが、ミュージカルなので眠くなることもなく飽きもせず最後まで観ることができました。
ケガレがお金がお札より小銭のほうが好きという設定のようで（というかこの世界では小銭の方が価値がある？）床にばらまかれるたび「大好き！」と満面の笑みで拾い集める姿がなんとも言えず可愛かったです。敬語ぐらいわかるよ！と突然関係のない敬語をべらべら話し始めたり、「バカが直ったら結婚してあげる！」というハリソナとの絡みも可愛かったなあ。多部さんと徹平くん、どちらも童顔なのでお似合いな感じがしました（笑）
なぜか舞台なのにモニターみたいなのがあり、時々テロップやら画像が流れるのもなんか変わってて面白かったですね。あとダイズ兵というのがあって（見た目人間だけど死んだら血の代わりに豆乳が出てきたり食べられたりする）それの隊長が確かヒビキ、阿部サダヲさんはとある理由で死にもしない、食べられもしないというダイズ丸という役でした。もう最終的には「これ大豆？大豆なのか？」というくらい丸々していてものすごかった（笑）でもめちゃくちゃ歌上手い！まあミュージカルだから音痴だと困るけど、多部さんも徹平くんも田畑さんも尾美さんもみんな上手かった！

下ネタもあり時事ネタもあり
「ナゲットにビニールが入っていました！ポテトに歯が入っていました！」
とか。なぜか百田先生をネタにされていたり（アマゾンがどうたらこうたら）、松尾さんは三輪さんのカッコして現れたり（特に説明はなし）何度も言いますがかなりぶっとんでました。ぶっ飛んでた上に長かったのであまり細かくは覚えてない。サブタイトル通り神様がいるけど突如グサッと何者かに刺されて「どこの組のもんじゃ！」とか言ってたり、田辺さん演じるマジシャンはまた変わっていたり・・・。これどういう話なんだっけ・・・とか思ってたら

「これはＳＦだから！」

と解説が入ったり

「こっから冒頭の場面につなげるんだよ！」

とか言われたり遊び心満載。
おバカだったハリソナが戦争かなんかで突然ＩＱが上がって尾美さんになったり(おまけになぜかゲイになってる)、しかし最後蜂に刺されて徹平くんに戻ったりもう訳が分からん。まあ深く考えたら負けってことでしょう。何も考えずにみてりゃいいんだ（笑）
最後の最後にケガレはもともと上流階級の娘ミソギということが発覚。
松雪さん（ケガレ）と白髪のウイッグか何かを付けた多部さん（ミソギ）が触れあって「外の世界はどうだった？宝物の見せ合いっこをしよう」という場面がありました。時々現れるもう一人の少女は封印された自分ということが分かり、そのあたり多部さんの映像が流れるんですが声もそうだけど結構ぞくっときました。つまり一人二役。すごいなあ多部さん。歌もダンスも上手いし演技の幅広いなあ・・・。そしててっきり前半多部さん、後半松雪さんが演じられるのかと思ったらほぼどちらも同じくらい出番あった。

最後は多部さんが礼をして拍手。
そして多部さんが踊りながら出演者の皆さんの紹介、そして幕が閉じる前に

「それでは皆さんごきげんよう」

と歌いながら締め。
で、アンコールで「2度目ですがごきげんよう」と笑いを誘って終わりでした。誰かが3度目は鼻歌歌いながら出てくるって書いてましたがなかったなあ。まあ十分楽しめましたが。昼の部だったらあったのかもしれないな。
ところでお嬢様でケガレの友人だったカスミ、全然知らない舞台女優さんかと思ったら田畑さんだったとあとで知り驚愕でした。あれ田畑さんだったの？！といい意味で裏切られました。まあ普段髪が黒髪ショートでこざっぱりした感じだから気づかなかったのかもしれない。あと声が別人のように聞こえた。ほんと女優さん凄いなあ・・・。
そんなこんなで舞台終了。出演者の皆さん本当にお疲れ様でした！
以下少々ブレてますが贈られてたお花。


多部さんへのお花。


田畑さんへのお花。


徹平くんへのお花。


阿部サダヲさんへのお花。

他にも田辺さんへのとかあって携帯でも撮ったんですけどブレブレだったのでここに載せるのはやめておきます。
今気づきましたが徹平くんのお花「happy birthday」と書いてありますが1月5日がお誕生日だったんですね！29という数字を見て驚愕してました（苦笑）あの童顔で29だと・・・？


ちなみに多部さんも今月誕生日ですが25日なのでまだ先。
残り少ない25歳の時間満喫してください！